日本人の白髪
日本人の白髪人口は、40歳以上で約5000万人いると推定されてます。
発生の時期は一般男性では30歳前後、女性では35歳前後より始まります。
頭髪全体の50%になるのは、55歳前後であるといわれています。
頭髪の状態は個人差が激しく、若い人にも多く発生しており、必ずしも一様ではありません。
白髪は一般的には老化による年齢的なもので、メラニンをつくる能力が次第に衰え、
毛髪中に3%くらいあった色素が消失したものですが、身体の機能までが老化しているわけではなく
肉体の老化とは関係なく発生することもあります。
臨床的には円形脱毛症や貧血症、甲状腺疾患、尋常性白斑、慢性胃炎などの病気のときに
急激に増えたり、ある部分が集中して白髪になることがあります。
髪の毛の色を決めるのは、毛皮質に多く含まれるメラニン色素で、毛根部の毛乳頭に接する
毛母細胞の上部に在るメラノサイト(色素細胞)でつくられます。
チロシンという無色のアミノ酸が、チロシナーゼという酵素の作用を受けることでメラニン色素がつくられ
角化する前に皮質細胞に取り込まれて毛髪の色を構成していますが、何らかの障害を受けてつくれなくなると
白髪になってしまいます。
メラニン色素には「ユーメラニン」と「フェオメラニン」の2種類があり、
「ユーメラニン」は濃い褐色 「フェオメラニン」は黄色から赤に近い色をしていて、
この2つのメラニン色素の混合比や量の違いにより、黒髪や赤毛、銀髪、金髪など様々な髪の色になります。
これは、完全に遺伝によるもので日本人の場合は「ユーメラニン」と「フェオメラニン」の割合は約20対1で
黒く見えますが、白髪になり始めの頃にはやや黄色を帯びていることが多いのは、「ユーメラニン」の生産が
老化とともに停止しても、しばらくの間は「フェオメラニン」の生産が続いているからです。
「白髪を抜くと増えた」と感じるのは、1つの毛穴からは数本の毛髪が生えていますが
1本が白髪になったとすると、その白髪を抜いたときに毛根の組織が少しは破壊され
隣の毛根にも影響し、新しく再生してきた毛の隣の毛もメラニン色素をつくらなくなってしまったような場合に
感じられたり、白髪を無理に抜いた場合、再生には約4ヶ月かかりますので、
その間にさらに老化が進んでいることと抜いた後の黒くなっているところに新しく白髪が生えてくると目立つため
余計に増えたように感じます。
よく聞かれるのですが、恐怖で1夜にして白髪になるというようなことはどんな状況であれ
数ヶ月という期間が必要で短時間で生えてくる部分のメラニン色素が無くなり、白髪化するというようなことは
ブリーチを何回もやったとしても白くはならないように理論的にはありえません。